印傳とは、鹿革に漆で柄付けを施した革工芸品のことを指し、その歴史は四百余年の伝統を誇り、印傳のルーツは古くは奈良時代までさかのぼります。
使うほど手になじむ鹿革に、硬質の輝きをもつ漆をのせた印傳は、日本が誇る伝統工芸品であるとともに、革工芸品の最高峰といえましょう。
伝統の技と心は脈々と受け継がれ、今でも熟練した職人により一つ一つ丹念に手作りされ、稀少な日本の革工芸の文化を伝える担い手となっています。